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Drupalコアの変更履歴

Drupal Coreの変更履歴は、私がDrupalでの開発を行う際に非常に有用だったドキュメントの1つです。このページではDrupalのAPIに対して行われた、すべての変更を確認することができます。 ここでは、キーワード検索や、いくつかのパラメータでのフィルタリングをすることができます。 それぞれの変更履歴は、具体例とともに十分に文書化されており、変更を導入した問題と関連付けされているので、その問題に関するパッチ全体や議論を調べることができます。

Drupal 8へのコントリビュート・プロジェクトの対応状況

Drupal 8へのコントリビュート・プロジェクトの対応状況の監視プロジェクトが開始する以前は、さまざまなコントリビュート・モジュールやテーマなどの各コアへの対応状況に関する情報は一か所に集約されていませんでした。

開発者の多くは、開発とレビューのプロセスを簡略化するためにGithubで作業を行っていました。そのため、具体的なプロジェクトの状況を知りたい場合には、メインリポジトリの場所を調べるか、「Drupal 8」や「Drupal 8 port」などのタイトルで問題を検索する必要がありました。また、それとは別にそれぞれの企業や個人は、さまざまなコントリビュート・モジュールの対応状況を独自のスプレッドシートを作成して管理するという、二重の手間がかかっていました。

これを解決する試みとして、数か月前にDrupal 8へのコントリビュート・プロジェクトの対応状況の監視プロジェクトが発足されました。これは、さまざまなプロジェクトの対応状況を監視するメタプロジェクトです。このプロジェクトにより 現在、情報は一か所で集中管理されています。 また、情報をより視覚化するために、かんばんボードとしてもこれらの情報は管理されています。

Drupal APIのドキュメント

DrupalのAPIのドキュメントは、Drupalの誇る最強の機能の1つです。コントリビュートしてくれた何百人ものコントリビューターのおかげで、良い状態に保つことができます。 それは非常によく文書化、構造化されています。 Drupal 8 APIドキュメントはhttps://api.drupal.org/api/drupal/8にあります。

Drupal AssociationのYoutubeチャンネル

Drupal Associationには、さまざまなDrupalConsのセッションやその他の重要なイベントが記録されているYouTubeチャンネルがあります。どのセッションもとても興味深く、DevOps、Theming、Business&Strategyのような異なるトピックを網羅しています。
あなたがこれらのセッションに参加できなくても、ここを見て、最高のものから学ぶ機会ことができます。!

開発者向けのサンプルモジュール

あなたの日々の仕事の中でモジュールのサンプルを探しているなら、Examplesモジュールは必要不可欠です。このプロジェクトの目的は、メインプロジェクトのページでも述べられているように、

「開発者向けのサンプルプロジェクトの目的は、Drupalのコア機能の、高品質でよく文章化されたAPIの例を提供する事」です。
Drupal 8バージョンでは、次のようないくつかのサンプルが追加されています。

  • D8プラグインのサンプル
  • 構成エンティティのサンプル
  • ツアーのサンプル


以前のバージョンで利用可能だった他のサンプルは、以下ようにD8に移植されています。

  • ブロックのサンプル
  • キャッシュのサンプル
  • フィールドのサンプル


多くのサンプルがまだD8に移植されていないので、あなたの協力が必要です! サンプルを挙げて、コントリビュートすると、そのトピックに関する勉強になりますし、他の人を助けることにもなります。
各サンプルの対応状況の完全なリストは、 [meta] Port Examples to D8で見つけることができます。
この記事があなたのDrupalの勉強に役立つことを願っています!

終わりに

Drupalの情報はまだ英語のものが多く、日本語の情報は限られているのが現状です。特に最新のDrupal 8の情報はまだ十分な日本語情報があるとは言えません。

ANNAIが2017年1月に発売した、Drupal 8 スタートブック 作りながら学ぶWebサイト構築は、技術的な側面以外にも、Drupal開発における心得など、Drupalを初めて学ぶ方にも分かりやすい内容になっています。他の情報ソースに触れる前に、一度本書籍で基礎知識を学んでおくだけでもハードルはずっと下がると思います。

Drupal 8 スタートブック―作りながら学ぶWebサイト構築(Think IT Books)

Drupal 8 スタートブック―作りながら学ぶWebサイト構築

本書は、オープンソースのCMS(コンテンツマネジメントシステム)であるDrupal(ドゥルーパル)の最新バージョンDrupal 8の解説書です。 これからCMSを触ってみたいと思っている方やWordPress等の他のCMSでの開発経験のある方などを対象に、Drupal 8の標準機能を使ってできる簡単なサイト制作を通して、Drupalの機能やアーキテクチャーについて学びます。

Drupalは国内ではまだ他のCMSのほどの知名度はありませんが、海外では大企業や政府機関といった大規模なサイトを中心に広く使われています。 Drupalは極めて高い拡張性や柔軟性を持ち、様々な事ができる反面、初心者にはどこから手を付けていけば良いのか分かりにくいという側面もあります。
本書では初めてDrupalを使う初心者がつまづく可能性のある部分を極力排除しながら、インストールからサイト完成まで、一切のコードを書かずにGUI操作のみでDrupalの標準機能を一通り使った簡単なサイト制作を行います。

 
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この記事を書いた人: Kentaro Inoue

ANNAI株式会社
マーケティングマネージャー
サービスの設計・企画、マーケティング、採用戦略の立案などを担当。普段は新潟で猫と一緒に、時々海外からリモートで働いています。好きなモジュールはRulesとFlagです。

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