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魅力的なサイト作り!Drupalのページレイアウトカスタマイズ
この記事の目次

Drupalのレイアウトビルダーは、ページのレイアウトをドラッグ&ドロップで簡単に構築できるツールです。このパワフルなツールを使うことで、技術的な知識を持たない編集者でも見栄えのするページを作成できます。では、レイアウトビルダーの機能の概要を見ていきましょう:

レイアウトビルダーの基本機能

直感的に使えるレイアウトビルダーなら、サイト管理者はコーディングの知識がなくても簡単にページ構成の変更や、ページ要素の追加・変更が可能です。レイアウトビルダーは、ブロックやセクションと呼ばれるコンテンツ要素を使用して、ページの構造を作成します:

  • ブロック:小さなコンポーネントで、テキスト、画像、動画などのコンテンツ要素を含む
  • セクション:ブロックをグループ化してレイアウトを定義するために定義に用いられる

ユーザーはこれらの要素をページ内に自由に配置し、ページ全体のレイアウトをカスタマイズできます。 
さらに、デフォルトのレイアウトをサイト全体に適用することも可能なため、統一感のあるデザインを維持しつつ、特定のページには個別のレイアウトを適用できる柔軟性も備えています。

カスタムブロックの作成と利用

カスタムブロックは、特定のニーズに合わせたコンテンツを作成するための要素です。Drupalが標準で提供するブロックに加え、独自のカスタムブロックを定義・作成することができます。これにより、リッチなメディアコンテンツやインタラクティブな要素をページに組み込み、ユーザーエンゲージメントを高めることができます。

コンテンツの再利用

レイアウトビルダーを使用すると、コンテンツの再利用が非常に効率的に行えます。たとえば、企業のロゴ、連絡先情報、ニュースレターのサインアップフォームなど、頻繁に使用されるコンテンツをブロックとして作成し、サイト全体に渡って使用することが可能です。これにより、どのページにおいても最新の情報が表示されるため、情報や設定の更新が一箇所で済むというメリットがあります。 
レイアウトビルダーのブロック再利用機能は、権限管理とも密接に連携しているため、特定のユーザーグループのみがコンテンツブロックの作成や編集を行えるように設定できます。結果として、コンテンツの一貫性と品質を維持しながら、コンテンツ制作チームの効率を向上させることが可能です。

レスポンシブデザインの実装

現代のウェブサイトでは、デバイスに応じてレイアウトが最適化されるレスポンシブデザインが不可欠です。Drupalのテーマシステムとレイアウトビルダーを活用することで、レスポンシブなレイアウトを保ちながら、自由にコンテンツを追加することができます。そのため、PC、タブレット、スマートフォンなど、あらゆるデバイスで美しく表示されるサイトを誰でも簡単に構築できます。

まとめ

レイアウトビルダーは、直感的な操作によるページ構築と、レイアウトや概観の統一性の維持という両立が難しい課題を解決してくれます。またコンテンツの再利用により、ページの構築やメンテナンスの効率を向上してくれます。

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この記事を書いた人: Mori Sugimoto

2006 年から欧米の大規模 Drupal 案件で開発・アーキテクチャーやコンサルティングなどを担当。コア・拡張モジュールの翻訳、また国内外でのミートアップのオーガナイズや Drupalcon での登壇およびボランティアなど積極的にコミュニティに参加。2008 年より Drupal Security Team コーディネーターを務める。オランダ在住。