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この記事は「 Drupal 10 is planned for June 2022 」の翻訳です。
この記事の目次

Drupal 10 は、現在最新の Drupal 9 が今よりもさらに洗練されたバージョンになります。アップグレードに必要となるツールやプロセスは、前回のアップグレードの際と変わりません。

Drupal 10 には何が含まれていますか?

以下の主要な機能は現時点で Drupal 9 向けに開発中であり、Drupal 10 にも搭載される予定です。

  • Claro 管理用テーマ(Seven に代わるもの)。
  • Olivero デフォルトテーマ(Bartik に代わるもの)。
  • レイアウトビルダーとメディア機能のさらなる向上。
  • 開発者とサイトビルダーの連携が強化され、特にメニューや URL の取り扱いが容易になりました。
  • オーサリング体験のさらなる改善と、モダンな編集機能を備えた CKEditor 5 の導入(CKEditor 4 の代替)
  • jQuery UI や一部の jQuery に替わる最新の JavaScript コンポーネント。
  • カスタムメイドのテーマを作成するためのテーマスターターキットツール。
  • Symfony 4 の代わりに Symfony 5 または 6 を採用し、システムの安全性を保つために PHP 8 が必須に。

Olivero テーマのスクリーンショット

Olivelo テーマのスクリーンショット

どのように Drupal 10 リリースへ向けて準備をすれば良いですか?

Drupal 9ユーザー

Drupal 9 をお使いの方は、Drupal 10 に向けたアップグレードプロセスをできるだけ自動化することが現状における最善策です。これを実現するために、ぜひ drupal-rector に貢献してください。既に drupal-rector は様々な API に対応しています。すでに Drupal 9 サイトでUpgrade Status を使って必要な作業を見積もることも可能ですが、Drupal 9.3.0 までは非推奨の API が新たに追加されていくことに留意してください。

Drupal 8ユーザー

Drupal 8 は 2021 年 11 月にライフサイクルが終了します!後に Drupal 10 にアップグレードするためには、まず Drupal 9 にアップグレードする必要があります。Upgrade Status モジュールを使用してあなたのサイトを分析してください。現時点で約 6,000 の contrib プロジェクトが Drupal 9 に対応しています。また、準備ができていない contrib プロジェクトのメインテイナーと協力して、モジュールのアップグレードのご協力をお願いします。ほとんどのコードの更新は drupal-rector を使用して自動的に行うことができますので、カスタムコードにも利用可能です。

Drupal 7 ユーザー

Drupal 7 は 2022 年 11 月に寿命を迎えます。お気づきのとおり、これは Drupal 10 のリリース予定後です。しかし、2022 年 6 月にリリースが成功することは現時点では保証されていません。また、Drupal 10 には Drupal 7 からの移行ツールが含まれていますが、ご利用の contrib プロジェクトは既に Drupal 9 向けのものが用意されている可能性が高いものの、Drupal 10 のリリースに合わせたアップデートの提供には即座に対応できない可能性があります。そのため、Drupal 10のリリースを待って Drupal 7 から直接移行することは避け、速やかに Drupal 9 へのアップデートを開始することを強くお勧めします。Drupal 10 への移行は、Drupal 9 への移行よりもずっと簡単になるでしょう。

Drupal コアのリリース日についての詳細はこちらを参照してください。

参加するには?

Drupal 10 準備チームは、Drupal Slack の #d10readiness で隔週月曜日の 18 時(GMT)にミーティングを開催しています。このチャンネルに参加すれば、Drupal 10 に関する質問についていつでも話し合うことができます。

 
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この記事を書いた人: ANNAI株式会社

ANNAIは、2009年からDrupal専門のWebシステム開発会社として、世界規模で展開するグローバル企業や大学・自治体を中心に数多くのWebソリューションを提供。
CoreやModuleのコントリビューターなど、Drupalエキスパートが多数在籍。国内ユーザーコミュニティへも積極的にコミットし、定期的なセミナーの等の開催を通じて、オープンソース技術の普及や海外コミュニティとの緊密な連携を図っている。
Webシステムの企画・開発〜デザイン、クラウド運用までをワンストップで提供する他、Drupalのコーディングを評価する"Audit業務"や最適なモジュールの調査・選定等、幅広いコンサルティングを行っている。Drupalアソシエーション公式パートナー。

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