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この記事は「 Drupal Case Study : EK management tools suite 」の翻訳です。
この記事の目次

Drupal 8 海外事例:EK management tools suite

2014年4月、中小企業向けの内製バックオフィス支援システムををDrupal 8に移行するためにこのプロジェクトは始まりました。

このシステムは、2006年に新しく起業した会社の社内要望を解決するために開発されました。mysqlのデータストレージが備わっており、PHPで開発されました。当初はこの新しい企業ができるだけ効率的に経営できるよう支援するツールを作る、というアイデアでスタートしました。会社に横断的に情報共有しやすい、トレーニングは最小限で使いやすい、柔軟性があって効率的、アクセス権限やセキュリティも安全、といったものを目指していました。

このシステムは、貿易、卸業などその後いろんな企業で利用されるようにになりました。それに伴い、ユーザーが国を超えて複数言語で利用するケースがあったため、多言語対応をはじめとしたいろんな追加機能が追加されました。

よって、当初実装した請求管理やプロジェクト管理機能だけではなく、書類管理、会計書類管理、現金管理、予算管理と報告、作業表などの機能が追加されたバックオフィス機能やコラボレーション機能を追加したものになりました。

なぜDrupalが選ばれたのか

Drupaが選ばれた理由はいくつかあります。

  • システム移行が始まった頃、Drupal 8はまだベータ版でしたが、中小企業、グローバル企業、またはその中間の企業すべてがアプリを開発するためのプロセスを歩んでいました。Drupal 8の構造が機能開発したり維持したりしやすい構造でした。
  • 現行システムの構造がDrupalのモジュール構造とあっていたからです。ソリューション商品を開発する企業にとっては柔軟性があります。
  • このシステムの利用企業は主に、多言語環境で活動しているため、開発するシステムには同じ環境が求められました。使いやすいバックオフィスシステムを開発するということは、自分が使い慣れた言語で利用できる、ということでもあります。
  • Drupalコミュニティは非常に活発です。自社開発のモジュールだけでなく、他の開発者が開発した便利なモジュールとも連携ができます。
     

プロジェクトについて(ゴール、要望、成果)

今回開発した ”EK management tools suite” は日々の企業活動を管理している複数の企業に利用されています。この仕組みはAWSクラウドサービスと連携したSaaSソリューションとして提供しています。

しかし、このシステムをDrupal 8に移行したのは、この仕組み自体をディストリビューションとしてコミュニティに配布したかったからです。今後色々な機能を追加して配布したいと思っています。

終わりに

Drupalを使って開発することによって、一般的なウェブサイトだけではなく、このような業務システムの開発もできます。この事例では、「開発したものを再頒布ができる」というオープンソースの特徴を生かし、システムのそのものをコミュニティに配布する予定もあるようです。

Drupalは一般サイトだけではなくあらゆるサイトの構築に適していると言われています。弊社の事例では那覇空港のプロジェクト管理システムをDrupalにて構築いたしました。詳しくは事例ページをご覧ください。

 
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この記事を書いた人: Kentaro Inoue

ANNAI株式会社
マーケティングマネージャー
サービスの設計・企画、マーケティング、採用戦略の立案などを担当。普段は新潟で猫と一緒に、時々海外からリモートで働いています。好きなモジュールはRulesとFlagです。

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