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この記事は「 Installing Drupal CMS (or Drupal Starshot) using DDEV 」の翻訳です。
この記事の目次

はじめに

2025年1月にリリース予定のDrupal CMS(開発コード名:Drupal Starshot)については、「Dries Buytaert氏の基調講演が明らかにしたDrupalの未来」で紹介していますが、リリース前に体験したい方々もいらっしゃると思います。本記事ではDries Buytaert氏のブログ「Installing Drupal CMS (or Drupal Starshot) using DDEV」からDrupal CMSのインストール方法をご紹介します。

開発者向けのインストール手順

事前準備

DrupalはPHPで開発されたWebアプリケーションなので、デスクトップアプリケーションのように簡単にはインストールできません。ただし、ある程度開発経験のある方であれば、ローカル環境で簡単にPHPのサイトを起動できるツールであるDDEVを使ってDrupal CMSをテストすることができます。
DDEVを使用されたことのない方は、別記事の「DDEVを使ってアプリをローカル実行してみた」を参考にして、まずDDEVをインストールしておいて下さい。

コードの取得

まず、Drupal CMSのGitリポジトリをクローンします。

$git clone https://git.drupalcode.org/project/drupal_cms.git

このコマンドは、公式のGitリポジトリから最新バージョンのDrupal CMSを取得し、drupal_cmsディレクトリに保存します。Drupal CMSのためのすべての必要な設定が.ddev/config.yamlに事前に設定されているため、新たにDDEV用の構成ファイルを作成する必要はありません。

では、エンジンを始動しましょう:

$ ddev start

DDEVを初めて起動するとき、ウェブサーバーとデータベース用のDockerコンテナがセットアップされます。また、Composerを使用して必要なDrupalファイルと依存関係をダウンロードします。最後のステップは、Drupal自体を構成することです。これにはサイト名やデータベースの認証情報などの設定が含まれます。次の2つの方法で行うことができます:

オプション1:コマンドラインでDrupalを構成する

$ ddev drush site:install

この方法は最も簡単で迅速です。データベースの認証情報などが自動的に設定されます。ただし、この執筆時点では、インストール中に有効化するレシピを選択することはできません。

$ ddev drush uli

このコマンドは、一度だけ使用できるログインリンクを生成し、そのリンクから直接Drupalページに移動してDrupalアカウントのユーザー名とパスワードを更新できます。

オプション2:ウェブインストーラーでDrupalを構成する

ウェブベースのインストーラーを使用してDrupalを構成することもでき、個々のレシピを有効化できます。サイトのURLとデータベースの認証情報が必要です。これらを取得するには次のコマンドを実行します:

$ ddev describe

サイトに移動し、インストーラーの手順に従ってください。すべてがインストールされ構成されたら、新しいDrupal CMSサイトにアクセスできます。以下のコマンドを使用します:

$ ddev launch

このコマンドは、デフォルトブラウザでサイトのホームページを開きます。DDEVが作成したローカル開発サイト用の特定のURLを覚える必要はありません。Drupalサイトを構築または管理するには、ログインする必要があります。デフォルトでは、Drupalはメイン管理者アカウントを作成します。このアカウントのユーザー名とパスワードを更新することをお勧めします。以下のコマンドで行います:

$ ddev drush uli

このコマンドは、一度だけ使用できるログインリンクを生成し、そのリンクから直接Drupalページに移動してDrupalアカウントのユーザー名とパスワードを更新できます。

最後に

CMSの次世代を切り開くDrupal CMSに一足早く触れて、その素晴らしさを実感してください。Drupal CMSについての詳しい解説は「Dries Buytaert氏の基調講演が明らかにしたDrupalの未来」および「Drupal Starshotの製品戦略紹介」をご覧ください。

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この記事を書いた人: Kuniyoshi Tone

ANNAI株式会社

デジタルマーケティングを担当。金剛山を遠くに眺めて大阪からリモートワークしています。