
アドバイザリーID: DRUPAL-SA-CORE-2022-001
プロジェクト: Drupal core
日付: 2022 年 1 月 19 日
セキュリティーリスク:中程度 リスクレベル 14 (最大 25)
AC:Basic/A:User/CI:Some/II:Some/E:Proof/TD:Default
(リスクレベルの詳細説明は https://www.drupal.org/drupal-security-team/security-risk-levels-defined を参照してください。)
脆弱性:クロスサイトスクリプティング(XSS)
詳細
jQuery UI は、Drupal で使用されているサードパーティーライブラリです。このライブラリは、以前は開発が終了したと考えられていました。
2021 年末、jQuery UI は開発継続を発表し、バージョン jQuery UI 1.13.0 をリリースしました。この1.13.0 のアップデートの一環として、Drupal 9 および 7 に影響を及ぼす可能性のある以下のセキュリティー問題を公開しました。
- CVE-2021-41183: XSS in the of option of the .position() util
この脆弱性は、一部の Drupal モジュールで悪用される可能性があります。今回の Drupal のセキュリティーリリースでは、念のため Drupal に含まれる jQuery のバージョンに他の変更を加えず、上記のクロスサイトスクリプティング問題の修正を適用しています。
このアドバイザリーは、Drupal Steward の対象外です。
対応方法
以下の最新バージョンをインストールしてください。
- Drupal 9.3 をご利用の場合は Drupal 9.3.3 へアップデートしてください
- Drupal 9.2 をご利用の場合は Drupal 9.2.11へアップデートしてください
- Drupal 7 をご利用の場合は Drupal 7.86 へアップデートしてください
9.2.x 以前の Drupal 8 および 9 のすべてのバージョンはサポートが終了しているため、セキュリティーリリースの適用を受けることはできません。
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