Drupal開発実績 京都市オープンデータポータルサイト

京都市オープンデータポータルサイトのスクリーンショット近年、公共データの活用促進や行政の透明化、信頼性の向上、官民協同の促進、行政の効率化などの観点から行政の持つ情報を、機会判読に適したデータ形式で、二次利用が可能な利用ルールで公開する取り組みが進められています。これらの取り組みは政府の進める、電子行政オープンデータ戦の一環として推進され、「オープンデータ」と呼ばれています。
「KYOTO OPEN DATA」は京都市の進める、オープンデータの利活用推進の取組として、分かりやすく便利なデータ検索機能などを有するオープンデータポータルサイトです。

データ検索ページ

京都市データポータルサイト

機能紹介

検索機能

「KYOTO OPEN DATA」では、検索機能が充実しています。一般的なデータポータルサイトの検索では、データセットやデータリソースのタイトル、タグなどでの検索のみ行うことができますが、「KYOTO OPEN DATA」では、全文検索に対応しています。全文検索の機能により、指定したキーワードで、データポータルサイトに登録されているCSVデータの内容やPDFファイルの内容まで検索して表示することができます。この機能により、自治体特有の語句により検索で該当しないというケースを少なくすることができ、一般の方へ検索しやすい環境を提供することができます。

プレビュー機能

「KYOTO OPEN DATA」では、一般市民の方々がデータを閲覧しやすいよう、ダウンロードせずにデータをサイト上で閲覧することができるプレビュー機能を充実させています。一般的なデータポータルサイトでは、CSVのプレビューが主になりますが、「KYOTO OPEN DATA」では、以下のデータ形式のプレビューに対応しています。

  • 表形式のプレビュー(csv、excel)
  • 地図形式のプレビュー(緯度経度情報を含むcsv、kml、shp)
  • グラフ形式のプレビュー(横・縦軸となるデータを含むcsv)
  • 画像のプレビュー(jpg、jpeg、gif、png)
  • ドキュメントのプレビュー(pdf)
  • HTMLのプレビュー(html)・JSONのプレビュー(json)

地図形式のプレビュー

京都市データポータルサイト



表形式のプレビュー

京都市データポータルサイト

データの一括登録機能

一般の方へ分かりやすい表現を心がけただけではなく、職員の方々にも登録しやすくなるように、データ登録を簡易化するツールも構築しました。データセットやデータリソースに関する情報をまとめたCSVをシステムで読み込むことで、一括で登録する機能を開発しました。これは、初期登録時など大量のデータを登録する際に有用なツールとなります。また、CSVのデータを登録する際に即座にプレビューする機能も付加することで、作業者は登録するデータに文字化けや不備がないかを確認しながら、登録を行うことができます。登録しやすい環境を作り出すことで、オープンデータの充実を図ることができます。

語彙変換機能とAPI提供機能

「KYOTO OPEN DATA」に登録したCSVデータについては、DKANの仕組みを活用することでCSVデータの内容をXML・JSON・JSONP形式のAPIで取得することが可能となります。APIとは、アプリケーション・プログラミング・インターフェースの略で、プログラムの機能や管理するデータなどを、外部の他のプログラムから呼び出して利用するための手順やデータ形式を定めたもので、APIを活用することでオープンデータの二次利用促進に繋がります。「KYOTO OPEN DATA」は、APIでデータを公開する際に、CSVデータのヘッダ項目を経済産業省が策定している共通語彙基盤(英語)に変換して公開する機能を持ち、APIでのアクセスにおいてもプロパティの共通化を目指しました。

Linked Open DataとSPARQLエンドポイント

「KYOTO OPEN DATA」では、今後、SPARQLエンドポイントの公開を予定しています。「KYOTO OPEN DATA」では、本邦初の試みとして、登録されているデータセット及びデータリソースをLOD(Linked Open Data)に自動的に変換する仕組みを備えており、データセット及びデータリソースを登録するだけで、自動的にLODが生成されます。生成されたLODは、SPARQLエンドポイントからも検索することができ、各方面での活用をさらに促進します。SPARQLエンドポイントへは、自動的に作成されるLODだけではなく、RDFの主流な形式(.ttl及び.n3)のデータも登録することができ、これも検索対象とすることができます。

※LOD(Linked Open Data)とは
Webの技術を利用して、計算機が処理しやすい形式でデータを公開する仕組みで、データ同士をリンクで結ぶことにより、情報を表現できるようにしたものです。これらの情報をインターネット上に公開することにより、他の計算機やデータから容易に参照することが可能となります。

ANNAIはDKANを利用したオープンデータの公開支援ソリューションを提供しています。

ANNAIではDrupalのディストリビューションである「DKAN」を活用した、オープンデータの公開支援ソリューションを提供しています。国・地方自治体、インフラ系の企業様における公的データのオープンデータ公開を支援いたします。DKANの信頼性・柔軟な権限設定・サイト内全検索・柔軟なデザイン・機能拡張性の高さなどの特性を活かしながら、管理側・利用者側ともに使いやすいオープンデータの公開をサポートいたします。

DKANの機能や事例について、詳細に知りたい方はこちらをご覧ください。
https://landing.dkan.annai.co.jp/