Drupalcon Prague: Project Browser と Automatic Update モジュール

Drupalcon Prague 2022 dates and the place, with a photo of the city of Prague in the background
この記事は「 DrupalCon Prague: Project Browser and Automated Update 」の翻訳です。
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DrupalCon Pragueも残り半分となったところで、今日までに見てきたセッションの評価をしたいと思います。Automatic Updates プロジェクト、Project Browser、GitLabの統合、そしてCKEditor 5 へのアップデートについて詳しく説明します。この記事では、モジュールのAutomated UpdateとProject Browserに焦点を当てます。

さらに使いやすくなったDrupal

Drupal は徐々に複雑さの度合いを増してきました。コードだけでなく、コード標準や仕事の進め方によって、Drupal を使ったサイトの構築や、Drupal プロジェクトへの貢献にはより多くの時間がかかるようになりました。ドリス氏は基調講演で、Drupal で小規模サイトを運営するエンドユーザーにとってこれが何を意味するかを個人的な逸話を使って説明し、「良いソフトウェアはエンドユーザーを大切にする」と指摘しました。

ドリス氏は、彼に助けを求める電話をかけてきたある女性について触れました。彼女は小さな非営利団体を運営しており、その団体の中核は古くて複雑な Drupal 7 のプラットフォームでした。しかし、彼女は Drupal をアップグレードするためにウェブサイトを再構築しなければならないとは思っていませんでした。そのため、彼女には Drupal 8 や 9 にアップグレードする予算がありません。そして彼女はドリーズに言いました。「どうしたらいいのかわからない 」と。そして、彼女のような人は 10 万人存在します。

Drupal 7 のサポートは終了に近づきつつあるものの、アップグレードする予算がないユーザーも存在します。そのため、ドリスは Drupal 7 のサポートが延長されたことを喜んでいました。どうすれば、イノベーションとアクセシビリティのような、私たちが設定したハードルを人々が簡単に達成できるようになるのかを彼は考え始めました。そして、講演の最後に ドリスは、Drupal 9 から Drupal 10 へのアップグレードは、導入されたすべての自動化のおかげで、Drupal 史上最も簡単なアップグレードになると断言しました。

Project Browserでモジュールの検索とインストールをより簡単に

Drupal サイトの構築とメンテナンスがより簡単になる方法のひとつに、Project Browser があります。現在、サイトに追加するモジュールを見つけるには、Drupal.org に行く必要があります。もし、モジュールが Drupal プロジェクトの中で利用でき、ユーザーインターフェイスのボタンを押すだけでインストールできるとしたらどうでしょう?

基調講演で、ドリスは Project Browser のイニシアチブに取り組む Srishti Bankar 氏のビデオを上映しました。Project Browser の目標は、サイトへの新しいモジュールのインストールの手間を大幅に簡略化することです。Project Browser を使うと、ユーザーはサイトの UI からモジュールを検索したり、メンテナンス状況やセキュリティ勧告の適用範囲などのフィルターを駆使して検索結果を絞り込むことができるようになります。現時点では、このページは見つけたモジュールを Composer を使ってインストールする手順が示されるのみです。しかし将来的には、ユーザーが選択したモジュールをインストールして有効にするためのボタンがページに表示される予定です。Project Browser は Package Manager と統合され、Composer のパッケージを管理できるようになります。つまり、Project Browser でインストールしたモジュールは、バージョン管理に沿った形で Composer を使って保守されるようになります。

この仕組みを試してみたい場合、Project Browser モジュールをインストールし、実験版を試すことができます。

Drupal 9 と 10 用のベータリリースはこちらからダウンロード可能です: https://www.drupal.org/project/project_browser 

自動更新による保存と更新の簡便化

通常、Drupal サイトは「composer update (-- with dependencies)」というコマンドで定期的に更新されます。一般的には、ローカル環境でサイトを更新し、コードベースに変更を加え、ローカルで変更をテストします。問題が発見されなければ、git を使って更新したコードを本番用ブランチにプッシュします。これらのステップを簡略化して、サイトの UI のボタンを押すだけでサイトを更新できるとしたらどうでしょう?

Automatic Updates モジュールのコンセプトは、小規模なサイトの管理者や Drupal 初心者の開発者に対して Drupal をシンプルにすることです。基調講演の中で上映されたビデオでは、Automatic Updates モジュールに携わる Theresa Grannung 氏が、このモジュールの可能性について語っています。Automatic Updates モジュールをインストールすると、 Automatic Update の UI を通じて、モジュールのアップデートや、コアのセキュリティアップデートの取得ができるようになります。Composer を使っての手動アップデートが不要になるため、小規模サイトの管理者にとって大きなハードルが取り除かれます。エンドユーザーは本番サイトに変更を適用する前に、まず開発環境でウェブサイトを更新してテストすることができます。

2 つのモジュールは、現在、contrib モジュールとして開発されています。次のステップは、Drupalコアに移行できるようにすることです。

Automatic Updatesモジュールについての詳しい情報は、ドキュメンテーションを参照してください: https://www.drupal.org/docs/8/update/automatic-updates

 
 
 
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