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The word 'security' on the screen
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アドバイザリーID: DRUPAL-SA-CORE-2022-005

プロジェクト: Drupal core
日付: 2022 年 3 月 16 日
セキュリティーリスク:中程度 リスクレベル 13 (最大 25) 
 AC:Basic/A:User/CI:Some/II:Some/E:Theoretical/TD:Default
(リスクレベルの詳細説明は https://www.drupal.org/drupal-security-team/security-risk-levels-defined を参照してください。) 
脆弱性:サードパーティーライブラリー

CVE IDs: 

  • CVE-2022-24728
  • CVE-2022-24729

詳細

Drupalプロジェクトでは、WYSIWYG エディターに CKEditor ライブラリを使用しています。CKEditor は Drupal に影響を与えるセキュリティーアップデートをリリースしています

Drupal が WYSIWYG 編集のために CKEditor ライブラリの使用を許可するように設定されている場合、脆弱性が発生する可能性があります。コンテンツを作成または編集できる攻撃者(CKEditor 自体にアクセスできない場合でも)は、1つ以上のクロスサイトスクリプティング(XSS)の脆弱性を悪用して、特権的なアクセスを持つサイト管理者をはじめとした、WYSIWYG CKEditor にアクセスできるユーザーを対象にした攻撃ができる可能性があります。

詳細については、CKEditor のセキュリティアドバイザリーを参照してください。

このアドバイザリーは、Drupal Steward の対象外です。

対応方法

以下の最新バージョンをインストールしてください。

  • Drupal 9.3 をご利用の場合は Drupal 9.3.8 へアップデートしてください
  • Drupal 9.2 をご利用の場合は Drupal 9.2.15 へアップデートしてください

Drupal 9 のバージョンで 9.2 より以前のものは全てサポートが終了しており、セキュリティーリリースの適用を受けることはできません。Drupal 8 もすでにサポートが終了していることにご注意下さい。

Drupal 7 およびコントリビュートモジュールに関する説明

Drupal 7 のコアは影響を受けませんが、Drupal 7、8、9 のサイトオーナーは Drupal セキュリティチームが以前に提案した外部ライブラリーやプラグインの管理プロトコルに従ってサイトを見直す必要があります。これは、コントリビュートモジュールが Drupal コアのパッケージに含まれていない CKEDitor のプラグインを利用していることがあるためです。

Webform モジュールのユーザーは、Drupal コアと影響を受けるコントリビュートモジュールのライブラリーを更新した後、Webform の CKEditor 4 のバージョンも最新であることを確認する必要があります。Webform ライブラリーのアップデートについてはこちらをご覧ください

 
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この記事を書いた人: ANNAI株式会社

ANNAIは、2009年からDrupal専門のWebシステム開発会社として、世界規模で展開するグローバル企業や大学・自治体を中心に数多くのWebソリューションを提供。
CoreやModuleのコントリビューターなど、Drupalエキスパートが多数在籍。国内ユーザーコミュニティへも積極的にコミットし、定期的なセミナーの等の開催を通じて、オープンソース技術の普及や海外コミュニティとの緊密な連携を図っている。
Webシステムの企画・開発〜デザイン、クラウド運用までをワンストップで提供する他、Drupalのコーディングを評価する"Audit業務"や最適なモジュールの調査・選定等、幅広いコンサルティングを行っている。Drupalアソシエーション公式パートナー。

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