2017年、Janne Kalliola とMichel van Velde が2回目のDrupalビジネス調査 を実施しました。200人以上のDrupalエージェンシーからの回答を収集することで、彼らは次のような結論を得ました。
- Drupal 8は、新しいプロジェクトで最も人気のあるバージョンであるということ。
- Drupalのエージェンシーたちはより複雑なプロジェクトに取り組み始めたということ。
- Drupalは、ローエンド マーケットにおいてWordPress(や他に)負けたということ。
- 小規模のエージェンシーにとっては大規模なプロジェクトを獲得する際、いかに競争力を持続させるかという課題があること。
- 優秀な人材を見つけることは引き続き課題であるということ。
SWOT分析
2018年を予測し確かめるために、私は2017年から一般デジタル機関レポートに基づいてSWOT分析を行い、2018年を見通しました。
強み
Drupalエージェンシーはすでに、非常に特化された存在であるという利点があります。ここ数年の間、あらゆるビジネスの、あらゆる種類の、あらゆる人々が、自身の成功のためにニッチ市場で特化してきたという傾向があります。喫茶店のような小さなビジネスの中でさえ、ニッチなある特定のタイプの顧客を引き付けていることを見てとれます。では、どのようにしてDrupalエージェンシーたちは特化されてきたのでしょうか?彼らはDrupalを行い、これを世界に伝えます。Drupalはいまだクライアントが探している何かです。多くのクライアントがCMS市場について学び、Drupalを彼らのCMSの選択として据えています。私が見る他の強みは、成熟したコミュニティです。
去年、私は2,3のDrupalイベントに参加し、エージェンシーの幹部たちと夕食を共にしました。それは、いかに競合他社の企業の方たちが、互いに席を同じにし、お互いの経験をシェアしあっているかというのを知るのにとてもすばらしいことでした。このことは、CMSマーケットをより大きなものにするために、私たちはt互いに協力し合えるということを意味しています。
弱み
100人以上のDrupalエージェンシーの幹部たちと話し合って、私は2種類のタイプがあることに気が付きました:
- タイプA:オープンソースコミュニティーで活動しており、Drupalの使用に関して、ほぼ絶対的に信頼している。
- タイプB:Drupalをクライアントの成功を支援することができるツールの1つとして捉えている。
タイプAにおいて私が気がついた弱みは、これらのタイプのエージェントもまた、Drupalとそのソフトウェアとして特徴の売り込みのみに焦点を当てているということです。彼らは、仲間にDrupalを使うことを説得させるような内容のメッセージを送ります。これは、とてもエンジニア指向的すぎます。クライアントは、いくつかのエージェンシーが考えるように、基盤技術については気にしません。だから、私たちの強みが弱みにならないように注意する必要があるのです。
機会
Society of Digital Agencies(SODA)のレポートによれば、43%の顧客は、2018年にデジタルマーケティング費用を増加させると見込んでおり、33%の顧客が本年度と同じ予算を維持する見込みだそうです。企業がより多くの予算を割り当てる領域は、デジタルエクスペリエンス、顧客洞察、コンテンツ開発、デジタルプロジェクトです。2017年に、エージェンシースペースで最大の持株会社であるWPPは、数十年で最大の株価下落を報告しました。昨年下半期、6つの大きなエージェンシー会社の平均歳入が昨年の0.3%減少しました。
では一体何が起こっているのですか?
このレポートに基づくと、3つ以上のデジタルエージェンシーパートナーを持つクライアントの数は2016年に42%増加しました。それに加え、顧客がエージェンシーよりもコンサルタント会社と提携する可能性が高くなった2017年にシフトを見つけることができます。
私はこれをDrupalエージェンシーがフルサービスを行う機関ではなくコンサルタントとして自身を位置づける良い機会として捉えています。また、「デジタル」という言葉は、今後5年間で消えていくという予測もあります。これは、オムニチャンネルの導入によってデジタルと物理の間に差がなくなるためです。これは、より多くの工学技術が必要になることを意味します。Drupalエージェンシーには、ウェブサイトを構築し、デザインとマーケティングは他のエージェンシーに任せる機会もあるということを意味するでしょう(クライアントを失う恐れはありません)。
脅威
クライアントのわずか25%が外部エージェンシーパートナーとの支出を増やす予定です。ならば、予算の計上を検討している48%の会社はどこにお金をかけようとしているのでしょうか?ますます多くのマーケティング担当者がセルフサービスを提供する企業(Shopify、Wix、Squarespaceなど)と直接提携しています。
マーケティング担当者は早急に対応する必要があり、新しいランディングページの公開に1週間も待っている余裕はありません。Drupalエージェンシーは、これらのサービスを自らの提供物に統合することを考え始める必要があり、開発作業が少なくても付加価値を提供する必要があります。クライアントは、長期的にお金を節約することになる特典には満足してお金を支払うでしょう。従って、仕事量を減らし、付加価値分を上乗せして請求してください。
結論
Drupalエージェンシーは他の多くの種類のエージェンシーと同じ課題に直面しています。私が学んだことは、特定分野への特化は正しい選択ではありますが、その際には提供する物の価値について考える必要があります。クライアントのゴールを考えていないエージェンシーは、より多くの仕事を得ることが困難な時代が来るでしょう。Drupalはウェブサイトを構築するための優れたツールですが、エージェンシーの販売戦略のためのツールではありません。
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