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CMS機能比較 Drupal vs WordPress SEOとパフォーマンスの観点から比較
この記事は「 WordPress vs. Drupal for Web Accessibility, SEO & Performance 」の翻訳です。
この記事の目次

CMS比較 Wordpress vs Drupal:開発プロジェクトのCMSはどちらにすべき?

この質問は長い間繰り返されてきた質問ですね。この10年の間、毎日のように聞いてきた質問かもしれません。コンテンツマネジメントシステムの選定にあたり「どちらがいいか」というのは良い答えではないかもしれません。むしろあなたのプロジェクトにとって「最も適するのはどちらか」ということになるでしょう。この記事では、Web開発プロジェクトにてWordpressとDrupalを選定するために鍵となる要素をご紹介していきます。

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WordPress vs Drupal:維持コスト

プロジェクト予算を検討する際、システムカスタマイズやサポート体制、改修などについて考慮することは大事なことです。一般的にWordPressには高額な先行投資が伴いますが、Drupalはメンテナンスしやすいため、結果的に維持コストが安く済みます。

WordPress vs Drupal:継続サポートとサイトメンテナンス

カスタマイズが多く多機能なサイトを開発したいなら、Drupalは継続サポートに向いています。長期的にみてサイトの維持管理が低コストであることに加えて、Drupalで作られたサイトは「モジュール」や「既に開発されたカスタム連携ポイント」など、オープンソースの恩恵を受けることができ、Drupalコミュニティによってシステムそのものが継続的に保守されています。

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WordPressにもたくさんの「プラグイン」によって機能追加できますが、品質管理が課題となっています。WordPressで新機能を追加したりカスタマイズを行うと、長期にわたって高いメンテナンスコストがかかります。

WordPress vs Drupal:Webプラットフォームとパフォーマンス

あまり技術に明るくない人がサイトを運営する場合は、WordPressが適しています。特にコンテンツ編集者にとっては編集画面などのツールに慣れる時間が短くてすみますし、エンジニアの離職率が高い会社、特に既存サイトのアップデートが社内で行われている場合はWordPressを選ぶ方が良いでしょう。

一方、Drupalは安定したフレームワークで開発者にも扱いやすく、拡張性も高く新機能を追加しやすいプラットフォームです。ページ表示時間などは群を抜いて素晴らしいです。

WordPress vs Drupal:インテグレーションとカスタマイズ

Drupalは現在外部サービスとの連携を可能にするたくさんのAPIがあります。WordPressも外部サービスとの連携はできますが、カスタムAPIかreconfigurationの開発が必要になります。Drupal、WordPress共にオープンソースコミュニティが開発・メンテする約40,000のモジュール、プラグインが利用可能です。

WordPress vs Drupal:セキュリティ

WordPressの成長を阻む要因は、ハッカーに狙われる傾向がある点です。多くのWordPressプラグインには簡単にハッキングされる脆弱性が潜んでいます。一度問題が特定されると、解決するためにたくさんのカスタマイズが発生しますが、常にシステムの状況を監視することは難しいです。

Drupalはエンタープライズレベルのセキュリティと拡張性を備えていると言え、結果的に政府機関、医療業界や教育機関などで人気のCMSになりました。

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WordPress vs Drupal:拡張性

もともとWordPressはブログプラットフォームとして開発されており、大量のコンテンツを扱うのには限界があります。結果的にそれがサイトパフォーマンスに問題を起こしたり、ユーザー体験を損ねる原因になります。WordPressで開発したサイトを、大量のページ管理のために開発を拡張したり複雑な機能追加を行うことは、問題を起こす原因になるか、またはその開発自体が不可能です。

Drupalは初期から(一ページから数千ページに至るまで)どんなサイズのウェブサイトにも対応できるように開発され、同時に起こるアクセスも適切に処理します。事実上Drupalの拡張性には限界がありません。

WordPress vs Drupal:Webアクセシビリティ

誰にでもオープンなコニュニティとして、Drupalコントリビューターは開発者、コンテンツ管理者、補助的な技術を使ってDrupalにアクセスする全てのユーザーにとって利用可能なツールであり続けることにコミットしています。

Drupalプラットフォームイニシアティブは、Drupal coreの全ての機能がWorld Wide Web Consortium(W3C)ガイドライン(WCAG 2.0, ATAG 2.0, と WAI-ARIA)に準拠していることを保証しています。Webアクセシビリティガイドラインが実装される前に存在していた過去バージョンを修正することにも取り組みました。

WordPressのWebアクセシビリティチームは、アクセシビリティガイドラインのハンドブックを作成している途中です。プラットフォームとして、彼らは全てのユーザーをサポートしながら、現状ある全てのガイドラインに準拠することにコミットしています。

WordPress vs Drupal:SEO

Drupalは自由な発想で、SEOに適したプラットフォームになりました。キャッシュ機能による速いページ表示によって、Drupalサイトは検索エンジンに順応します。またDrupalはSEO対策用に作られた大量のコンテンツを扱うことが得意で、連続アクセスが起きても速いページ表示で対応します。

一方WordPressは、Yoast SEOのようなSEO効果を上げるためのプラグインがあり、ページの表示時間を改善するプラグインもあります。

(Photo by Mia Baker on Unsplash)

 
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この記事を書いた人: Kentaro Inoue

ANNAI株式会社
マーケティングマネージャー
サービスの設計・企画、マーケティング、採用戦略の立案などを担当。普段は新潟で猫と一緒に、時々海外からリモートで働いています。好きなモジュールはRulesとFlagです。

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