Lightsailを使うメリット
LightsailはAWSが提供するVPSサービスです。時間ではなく月間での課金のため、初心者でも請求金額の予測が立てやすいというメリットがあります。 またLightsailのダッシュボード内にてドメインやSSH・バックアップ・メトリクスなどの操作・情報が集約されているため、扱いやすいというメリットもあります。 そのためAWS公式にて連載されている入門漫画でも、第一話で早速紹介されています。
またDrupalユーザーにとっては、簡単セットアップの対象にDrupal 8が含まれていることもメリットの1つとして挙げられるでしょう。
LightsailからDrupalを起動する
それでは早速LightsailからDrupal 8を起動させてみましょう。
Lightsail管理画面へ移動する
Lightsail管理画面へは、AWSコンソールから移動します。[コンピューティング]から[Lightsail]をクリックすることで移動できます。
初めての利用の場合、言語選択画面が表示されます。
ウィザードが表示されますので、ガイドに従って進めましょう。
ウィザードが表示されますので、ガイドに従って進めましょう。
SSHのキーペアもDLできますので、SSH / SFTPを利用される場合はダウンロードしておきましょう。手元のキーペアをアップロードすることも可能です。
続いてサーバーのスペック・料金を選択します。AWSにしては珍しく、後からプランの変更をすることが難しい(API経由になる / バックアップを作成して作り直す形になるなど)ので要注意です。
すべての設定が完了すると、一覧画面に移動します。
立ち上げが完了すると右下に記載のIPアドレスからDrupalにアクセスできます。
Lightsailから立ち上げたDrupalにログインする
Lightsailで立ち上がるDrupalはbitnamiのAMIを利用しています。そのため初期ユーザーのログイン情報を取得するためにSSHが必要となります。
しかしLightsailの便利な点は、ブラウザ上からSSH接続が可能だということです。一覧でDrupalプロジェクトのカードをクリックし、[接続]から[SSHを使用して接続]を選択しましょう。
ウィンドウが新しく立ち上がり、サーバーに接続します。
ここで実行すべきコマンドは1つ、「cat ~/bitnami_application_password」です。このファイルの中に初期パスワードがありますので、catコマンドで開いて確認しましょう。 ユーザー名は「user」ですので、この2つを使ってログインします。
Lightsailを使うデメリット
最後にLightsailを使うことのデメリットをみてみましょう。 Lightsailはとても簡単にDrupalの起動ができることや、ブラウザベースのSSH接続ができるのでどの端末からでも操作しやすいなどのメリットがあります。
しかし一方で所謂AWSらしさを捨てている部分もあります。例えば料金体系ですが、AWSには珍しく月額固定制です。そのためEC2やElastic Beanstalkなどではできた「使うときだけ起動する」という形の運用があまり意味をなしません。もっとも非常に低料金から始めることができますので、月の請求金額の見積りもしやすいというメリットとあわせるとあまり気にならないという人もいるかもしれません。
そのほかに気になる点としては、独自にドメインやモニタリング・ロードバランサーなどのインテグレーションを用意しているため、IAMでの細かいアクセス管理やCloudWatch / CloudTrailなどでの運用監視がEC2 / Elastic Beanstalkなどと勝手が異なってくるという点です。AWSを普段から利用されている方が使う場合、「AWSが提供するVPSサービス」のように別のサービスを利用しているという気持ちで触れる方が気持ちの切り替えがしやすいかなと思います。(ダッシュボードが独立しているのもそのためかもしれません)
まとめ
「ちょっとDrupalを試してみたいが、セットアップなどはやりたくない」という時、月3ドルという非常に低価格で試すことができるLighsailはとても魅力的です。またAWSをすでに利用しているユーザーの場合、請求をまとめることができるのもメリットでしょう。
「Lightsailで試して、EC2 / Elastic Beanstalkで本格運用」のようなワークフローを作ることで、より効率的にサイト構築・運用を進めることができるかもしれません。
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