Drupal 導入前に必ず考えたい「保守」のこと
Drupal は非常に生産性の高い CMS・フレームワークです。しかし、コアのセキュリティー更新、コントリビュートモジュールの完成度や互換性、各種ライブラリのアップデートなど、気をつけなければならないポイントがいくつかあります。
Drupal コアのメジャーおよびマイナーアップデートは事前に決定されたスケジュールに基づき行われます。またバグフィックスや脆弱性対応などパッチレベルのアップデートに対しては、それぞれ月次のリリースウィンドウ(公開予定期間)が定められています。詳細については公式ドキュメンテーションを参照してください。
弊社が Drupal の開発を行ってきたなかで、主に保守(メンテナンス)の観点から重要なポイントを紹介したいと思います。弊社の Drupal 保守サービスにご興味をお持ちの方は「KAIZEN Drupal システム保守サービス」ページもご覧ください。
手軽に本格的な Drupal のローカル開発環境を構築してみよう
2023 年現在、ローカルで Drupal の開発環境を構築する場合は Docker を使った仮想環境を利用するのが主流になっています。この記事では、ローカル開発環境の構築を容易にする以下の 2 つのツールを紹介します: DDEV Lando
政府ウェブサイトに Drupal を選ぶべき 6 つの理由
1994 年 7 月にアメリカのクリントン政権がホワイトハウスのウェブサイトを開設して以来、政府のウェブサイトは非常な進歩を遂げました。今日の政府ウェブサイトは、人口 5,000 人の小さな町から国全体まで、その管轄区域のすべての人に対してあらゆるサービスを提供することが求められています。最近のブログ記事「2023 年のベスト政府ウェブサイト」で紹介したように、魅力的なデジタル窓口として、幅広いオンラインサービスを最高の効率で提供し、すべての人にとって包括的でアクセスしやすい体験を提供することが期待されています。
Mass.gov: 市民中心の最高のウェブサイトを Drupal で実現
マサチューセッツ州は、 Drupal を用いて同州政府のデジタルプラットフォームの現代化を実施しました。新しいシステム搭載されたアナリティクスを最大限活用することで、オンラインを通じた市民との関わりを継続的に改善することが可能になりました。
Drupal がデジタル公共財(DPG)に認定
Drupal がデジタル公共財(DPG)に認定されました
Drupal コミュニティーの申請がデジタル パブリック グッズ アライアンス(DPGA)によって承認され、Drupal がデジタル公共財目録に登録されました。DPG は、ベストプラクティスを遵守し、国連が提唱する持続可能な開発目標(SDGs)の達成に貢献するソフトウェアに付与されるものです。
LocalGov Drupal を紐解く
LocalGov Drupal はイギリスの地方自治体ウェブサイトの構築に特化した Drupal ディストリビューションです。このブログポストでは、LocalGov Drupal の機能概要だけでなく、地方自治体やユーザーが受ける恩恵についても説明します。
Group モジュール v2.0.0 / v3.0.0 の新機能
今回、ANNAI のスポンサーのもと Group モジュールに新機能が追加され、2.0.0-beta1 および 3.0.0-beta1 としてリリースされました(2023/01 の時点での最新版は 2.0.0-beta6 / 3.0.0-beta6)。なお、2 つのバージョンが同時に公開された理由は後に詳述します。
Group モジュールとは?
Group モジュールは、多数のログインユーザーを持つサイト上において、Drupal コアのロールや権限では実現できない複雑なアクセス管理を、グループを作成することで可能にするモジュールです。例えば、部署ごとにグループを作成し、それぞれのグループ内のページを閲覧できるのはグループメンバーのみとなるよう設定するという使い方が可能です。
なお、ANNAI は Group 1.0 の安定版のリリースの際にもスポンサーを行いました。
「Drupal 8 スタートブック」で Drupal 9/10 を学ぶには
ANNAI では新入社員に「Drupal 8 スタートブック」(以下、本書)を使用しながら研修をしています。本書は基本的にはとてもわかりやすい本となっているので解説はそれほどいらないものでしたが、出版が 2017 年 1 月のため、現在の標準である Drupal 9/10 を使用しながら学習しようとするとそのままではうまくいかないところが増えてきました。最近入社したエンジニアの意見を参考にして、Drupal 初心者がつまづきやすいところ、理解しづらいところについて補足・解説していきたいと思います。
全体的注意点
本書の表記と画面上の表記の差異
翻訳の言葉が変わっていたり、執筆当時は英語だったものが翻訳されていたりして、本書の表記と画面上の表記が若干違うところがあります。
例えば、以下のようなものがあります。
9 つのシンプルなステップで Drupal 9 のテーマを作成してみよう
Drupal 9 を使えば、開発者やサイトオーナーはオーダーメイドのコンポーネントを柔軟に作成し、それらを組み合わせて魅力的なデジタル体験を構築することができます。テーマは Drupal のデザインブロックで、ウェブサイトの外観を表現します。Drupal 9 には、コアテーマとサードパーティーテーマが用意されており、最も人気があるのは Bootstrap テーマです。しかし、既存のテーマで満足できない場合はカスタムテーマの開発を検討すべきでしょう。Drupal 9 のカスタムテーマなら、要件に応じてデザインをカスタマイズすることができます。
Drupalcon Prague: Project Browser と Automatic Update モジュール
DrupalCon Pragueも残り半分となったところで、今日までに見てきたセッションの評価をしたいと思います。Automatic Updates プロジェクト、Project Browser、GitLabの統合、そしてCKEditor 5 へのアップデートについて詳しく説明します。この記事では、モジュールのAutomated UpdateとProject Browserに焦点を当てます。
さらに使いやすくなったDrupal
Drupal は徐々に複雑さの度合いを増してきました。コードだけでなく、コード標準や仕事の進め方によって、Drupal を使ったサイトの構築や、Drupal プロジェクトへの貢献にはより多くの時間がかかるようになりました。ドリス氏は基調講演で、Drupal で小規模サイトを運営するエンドユーザーにとってこれが何を意味するかを個人的な逸話を使って説明し、「良いソフトウェアはエンドユーザーを大切にする」と指摘しました。
デジタルアセットの管理・利用にまつわる問題を一手に解決するアクイア DAM
アクイア DAM は信頼できる唯一の情報源としての機能はもちろん、マーケターとクリエイターのコラボレーションや、大量のアセットの管理という煩雑な作業を確実に行うことを可能にするツールです。
オープンでフレキシブルなマーテックツール:アクイア Campaign Studio
アクイア Campaign Studio は Mautic をベースに開発され、Mautic には無い独自の便利な機能を多数備えています。シンプルで高い操作性を誇りつつ、オープンソースという特性により非常に柔軟にマーケターのニーズを満たすことができるマーテックツールです。