社内インタビューで社内の空気感を把握する
企画前段階でまず行ったのは、社内ヒアリング調査です。まずは一部スタッフのインタビュー(その1、その2)、経営幹部との日常コミュニケーションより、全社的に共通している課題をヒアリング抽出しました。
ANNAIには地元でリモートワークしているスタッフと、京都・大阪を中心に活動している経営幹部や他スタッフがいます。ヒアリングでは「会社の方向性」「価値観の言語化」「リモートだけどチームワークがある(もっと高めたい)」といった部分の意見を聞くことが多く、みんなが強化していきたいポイントはその辺りなのかも?という思いに至りました。
よって、ANNAI Summitでは「ミッション」「チームワーク」「カルチャー」といったテーマを扱うことを社内提案しました。この辺りは幹部も同じ思いだったので、決定するのは早かったです。
イベントコンテンツはゴールから逆算する
企画の背景、テーマが明確になったら、次はどういうコンテンツでANNAI Summitをデザインしていくかを考えました。
大事なことは、目的・ゴールを設定することですよね。今回社内提案した目的はこんな感じでした。
その上で、今回設定したほうがいいと思ったゴールは、
「ミッション、ビジョン、バリューをすべて言語化する」
ことでした。そうすることでANNAI Summit以降は、関係者全員が誰と話すときも同じメッセージを発信できるようになり、ANNAIに共感いただける方との関係を深めることができます。
サイトからの発信も統一していくことで、長期的に良い効果があるのではないかと思います。それを達成するためにどういうコンテンツが必要か、という思考でプランしました。
コンテンツには「楽しさ」を盛り込む
ANNAI Summitは1泊2日、社内外の関係者が集まる長丁場のイベント。エンゲージという言葉は温かみがなくてあまり好きではないのですが、どうやって参加してくれたみんなを惹きつけ続けるのか、という部分は最も重視しないといけません。
大事なことは「それが楽しいかどうか」だと思います。「楽しいけど大事なことを考えることができた」「楽しみながら本音を言えた」という体験は、会社にとっても仲間にとっても良いことしかないと思います。
それを達成するために以下のようなコンテンツを実施し、みなさんに楽しんでいただけるよう努力しました。
アイスブレイク:
事前アンケートで抽出した自己紹介内容をランダムに羅列し、ビンゴ形式で誰か当てるゲーム「これ誰?ビンゴ」を行いました。普段知らない一面が見れて、大変盛り上がりました!
個人宿題のプレゼン:
自分の活動ハイライトをプレゼンしてもらいました。プレゼンの形式は問わず、自由にしてもらいました。
しゃべる人はみんなメガホンを持つよ
ランチの準備:
ランチはネタ持ち寄り形式の手巻き寿司にしました。そこに普段お世話になっているパートナー様も参加してくれました。そしてその準備はチーム共同作業、としました。具体的には寿司シャリ、テーブルセット、盛り付け、受付などをしてもらいました。
仕事とは全く関係ないことを一緒にしてもらうことで、自然に役割が生まれ、準備が進むのを期待しました。
ランチ:
ネタ持ち寄り形式の手巻き寿司。ベースはスタッフで準備、ネタはパートナー様持ち寄りで、どんなネタが来るかな?という期待も膨らみます。それがパートナー様と話すきっかけにもなればと思いました。
自己紹介の時に自分が持ってきたネタのことを紹介してもらい、アイスブレイクとしました。
パートナー様のおもてなし:
おもてなしは、お金をかければそれでいい、というものではないと思います。
ANNAIらしい感謝の伝え方を模索した結果、クライアント様からのビデオレターをその場で共有することにしました。みなさんと進めている仕事が、どういう人たちの役に立っているのかをわかりやすく伝えたかったからです。
集まったビデオレター数、なんと20件!(20名様分)ここは普段からお客様と良好な関係を築き続けているCCO 太田垣の人脈が最大限に活かされました^^ご協力いただいたクライアントのみなさま、大変ありがとうございました!
このビデオレターコーナーはパートナー様だけでなく、スタッフのみんなにとってもテンション上がる瞬間でした! クライアント様から感謝の気持ちをいただけるのは、とても嬉しいです^^ビデオレターにご協力くださったクライアントのみなさま、お忙しい中大変ありがとうございました!
- NTT Communications
- NTTアド
- インプレス
- かける法律事務所
- 京都市
- 経済産業省
- 国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)
- デジタル
- 内閣官房
- 阪神電気鉄道
ここまででたくさんリラックス+俺たちチーム感、を感じてもらった上で、本題の議論に入りました。
本題の議論を活発にするコツ その1
会社のメッセージを統一する、ANNAIのカルチャーを言語化するのはかなり深い議論になります。そこで大事なのが準備です。準備をしっかりすることで、議論の質感は8割方決まると言ってもいいと思います。
今回の議論のスタイルは、
- ベースの考え方を提供するのは経営者
- 意見を膨らませるのは全員
- 決定するのも全員
でしたが、制限時間内に議論を良い方向へ導くのは至難の技です。
議論を有意義に進めて、アイデアもたくさん出るように、議題によっては、事前に資料を作成しました。その上で幹部に説明をしてもらいながら議論を進めました。今回使った資料の形式はマインドマップです。
- 何を話す
- 基本的な考え方はこうである(こうだよね?の確認も含め)を伝える
- 議論して、補足・修正・追加する
- みんなで納得する
基本的にはこういうプロセスで議論が進みましたが、事前の資料は非常に役立ったと感じます。この辺りの準備は、ファシリテーターが担当し、幹部にフィードバックをもらって進めるのがいいかもしれません。
本題の議論を活発にするコツ その2
「これからANNAIが発展したら、どういう人がどういうセクションで働いているだろうか?」という議題がありました。そこでは事前資料を必要としなかったのですが、グラレコ(グラフィックレコーディング)を作成することにしていました。
そういうスタイルの議論では、事前の出来上がりイメージを関係者と共有しておくことが大切です。この辺は事前に幹部と話し合っていたことでスムーズに議論が進みました。
夕食はあえて外食しない
さて長時間にわたる熱い議論も終わり、夕食の時間を迎えます。
普段遠隔で働いている仲間がより絆を深めるのもANNAI Summitの大事な目的の一つです。
夕食は外食でもいいけど、今回はあえてタコパを1次会にしました。しかもなかなか食べないであろうオシャレたこ焼き。(ごめんなさい、レシピは内緒ですw)もちろん準備は共同作業で役割分担。ランチと同じく、隣でみんなが仕事をしていることを感じて欲しいと思ったからです。
この頃にはもう役割分担がしっかりした素晴らしいたこ焼きチームが出来上がっていました^^ANNAIにたこ焼きBiz事業部ができる日も近いかもっ!?
寝かして再確認する
今回のANNAI Summitではいろんなテーマでたくさんの議論をしました。目的は、チームが同じ方向を向いて走り、目線を揃え、誰に会社の話をする時も同じ言葉を発することができるようになること。なので、やりきったぞー!という充実感だけで終えるのは良くないことです。
そのため、一旦クールダウンした2日目の朝に「何を話したのか」「どうなったのか」「だから、これからどうするのか」と言うことを再度共有するセッションを持ちました。いわゆるWrap up(まとめセッション)ですね。
この辺りは経営幹部にリーダーシップを取ってもらい、進めていただきました。
終了後は成果を計測する
イベント運営者としては、次回も良いイベントにしたい、と思うものです。だとしたら今回のフィードバックは計測すべきですよね。なのでANNAI Summit終了後、チームのみんなにアンケートをお願いしました。アンケートでは点数と具体的な評価をそれぞれ聞きました。
大事なのは企画が終わってから
参加したみなさんのおかげで、ANNAI Summitの2日間はすごく有意義なものとなりました。個人的には成功したかな?という気持ちでいますし、みなさんにもそう感じていただけたら嬉しいなと思います。
今回、企業のミッション、ビジョン、行動規範、今後の体制など、かなり大きな決定がありました。それに関連してサイトリニューアルなど、いろんなプロジェクトが始まることになりましたので、今回の成果を改めてみなさんに共有できるよう、頑張ります。
今回の成果は、普段からそれぞれがぼんやりと持っていた会社の価値観が明確になったことで、さらにチームワークが深まった点だと思います。今後、体制強化のためにエンジニアの採用を強化することになりましたが、早速自分ができることを見つけて、地元で行動する、と申し出てくれた仲間がたくさんいたのは、すごく心に染みました。
ANNAI Japan Summit 2017 春に協力してくださったすべてのみなさま、大変ありがとうございました!今後ともぜひよろしくお願いします!
Special thanks to :
- ビデオレターにご協力いただいたクライアント様
- ANNAI 外部パートナーのみなさま
- JUSO Coworking(ANNAI Summit会場)
- アンドゥさん(写真撮影)
- 堀川さん(お寿司パーティーのお手伝い)
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