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DAM とは Digital Asset Manager の略です。デジタルアセットとは画像やビデオ、 PDF ファイルなどのことを指します。クラウドベースのアクイア DAM はワークフローや通知機能によりコラボレーションを容易にし、フィルタリングや検索、カスタムメタデータの管理など様々な機能、また Drupal サイトからの直接の利用やパーソナライゼーションとの連携など、デジタルアセットのスムーズな管理と最大限の活用を可能にします。

なぜ DAM が必要か

画像、ビデオ、書類などのデジタルアセットは企業内の異なる部署においてそれぞれ異なる目的のもとに作成されます。時間とともに増えていく大量のデジタルアセットを体系的な管理なしに保有・使用することは様々な問題につながります。たとえば大企業では、しばしば大規模かつ多数のウェブサイトの運営管理を行いますが、数十・数百のサイト上で長期に渡ってブランドの一貫性や情報の正確性をどうやって効率的にメンテナンスしていくことができるでしょう。

アセットが一元管理され、必要なアセットを容易に見つけ出して利用できる仕組みがない場合、異なる担当者により同一商品の写真が毎回新規にアップロードされてしまい、類似する写真がシステム上に大量に作られてしまうなどという問題につながります。

PDF などの文書の場合、サイト上の複数のページにそれぞれ異なるバージョンのファイルがアップロードされ、意図せず古い情報を提供してしまうという問題にもつながります。

また、同一製品であるにもかかわらず写真のクオリティやトリミングが異なることがしばしば問題になります。ワークフローや権限がコントロールできない場合、クリエイターが作成した画像が正式なサインオフを経ずに利用されてしまったり、ブランドガイドラインを遵守しないかたちで掲載されてしまうなどの問題が生じ、ブランドイメージを統一することが困難になり、結果としてブランドイメージの低下や顧客の混乱を引き起こす危険をもたらします。

 

アクイア DAM によるデジタルアセットの管理

アクイア DAM はデジタルアセットを一元管理するリポジトリとして利用可能です。写真や PDF はもちろんのこと、あらゆるファイルタイプに対応しています。

またアクイア DAM は変更の承認や変更履歴の管理を可能にし、アセットの一元管理や利用を可能にすることで、ブランドイメージやユーザーへ提供する情報の一貫性を保つことを容易にします。

アクイア DAM は アクイアのデジタル・エクスペリエンス・プラットフォームとシームレスに連携し、Drupal サイト上で直接アセットを利用できます。アセットに変更があった際には、サイト上の該当アセットを自動的にアップデートしてくれます。そのため、たとえばアクイア DAM を通してプロダクト画像を複数のサイトおよびページに追加した場合、一回の操作でそれらすべてのページ上の当該画像をアップデートすることが可能です。

アクイアDAMの管理画面のスクリーンショット

上はアクイア DAM の GUI。左サイドバーにアセットを探すための検索バーやフィルターが表示され、右サイドバーでは選択された画像の承認状況や詳細情報が確認可能

簡単に利用できるワークフローやコラボレーション機能により、マーケティング担当とデザイナーが連携してレビューや承認作業を行うことが可能になります。そのため、アセットの公開をより迅速かつスムーズに行うことも可能になります。

アセットの中には、利用期限が定められていることもあります。アクイア DAM ではアセットごとに有効期限を設定することができ、期限が近づくと通知を送信してくれます。

まとめ

デジタルアセットの制作はしばしば複雑で、アセットの管理は煩雑な作業です。これは管理しているサイト数が増えれば増えるほど大きな問題となります。アクイア DAM を利用することで、マーケターとクリエイターのコラボレーションの促進や、煩雑な管理作業を単純化するだけでなく、正確・確実に行うことが可能になります。

参考文献

プロダクトページ:https://www.acquia.com/resources/digital-asset-management

ドキュメンテーション:https://docs.acquia.com/dam/

アナウンスメント:https://www.acquia.com/blog/announcing-acquia-dam

アクイア CTO のプロダクト戦略についてのブログポスト:https://dri.es/the-evolution-of-acquia-product-strategy

 
 
 
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この記事を書いた人: ANNAI株式会社

ANNAIは、2009年からDrupal専門のWebシステム開発会社として、世界規模で展開するグローバル企業や大学・自治体を中心に数多くのWebソリューションを提供。
CoreやModuleのコントリビューターなど、Drupalエキスパートが多数在籍。国内ユーザーコミュニティへも積極的にコミットし、定期的なセミナーの等の開催を通じて、オープンソース技術の普及や海外コミュニティとの緊密な連携を図っている。
Webシステムの企画・開発〜デザイン、クラウド運用までをワンストップで提供する他、Drupalのコーディングを評価する"Audit業務"や最適なモジュールの調査・選定等、幅広いコンサルティングを行っている。Drupalアソシエーション公式パートナー。

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