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Site Factory とは

企業、ブランド、サービス、プロダクトなど、あらゆるウェブプレゼンスが欠かせない現代において、企業はしばしば大量のサイトを保有することを要求されますが、通常の方法ではサイトの構築・運用・管理は多大なリソースを必要とします。Site Factory はそのプロダクト名が暗示するように、 Drupal サイトの迅速な量産を可能とし、同時に複数のサイトの一括運用・管理を簡便化してくれる非常に強力なサービスです。

Site Factory は今まで多くの企業に採用され、様々な功績を挙げています。例えばナスダックの 3800 もの株主・投資家向け IR サイトジョンソン・エンド・ジョンソン の 500 以上の顧客向けサイトワーナー・ミュージックの 300 以上のサイト、またコニカミノルタの提供するココミテという名のオンラインマニュアルプラットフォームにも使われています。

Site Factory のデータシートには、「Site Factory のエンパワーメントにより、企業の IT チームは社内のサービスプロバイダーとなれる」と書かれていますが、コニカミノルタのように Site Factory を利用して対外的なサービスを構築・提供することも可能です。

サイトの構築

Site Factory のコンソールから、たったの数クリックで新しいサイトの作成や、既存サイトの複製が可能です。また既存サイトのコンテンツやユーザー、また空の状態のコンテンツを複製することも可能です。また、Site Factory の REST API を利用してシェルスクリプトから新規サイトを作成することも可能です。

サイトの運用と管理

Site Factory のコンソールからは、Site Factory 上にあるサイトを一括で、またそれぞれ個別に管理することが可能です。

先に挙げた例のように、数百・数千のサイトを所有している場合、管理したいサイトを探すだけでも容易ではありません。コンソールではドメイン、ユーザー数、コメント数、PV 数、ディスク使用容量など様々な要件でサイトを絞り込んだり、検索することが可能です。

また、各サイトに対しての管理機能も備えています。例としては以下が挙げられます:

  • 各サイトのユーザー管理機能

    • ユーザーや権限の作成
    • パスワードの強度の設定
    • サイトのオーナーの設定
  • コンソールから直接サイトにログイン(SSO)
  • バックアップの作成(コード、データベース、ファイル、テーマ等)

コンソールからはコードのデプロイメントやその進捗の監視も可能です。また、サイト単体だけでなく Site Factory 上の操作の監査証跡が記録されています。

さらに、Site Factory の REST API やフックを利用してデプロイメントや定期タスクをスクリプトから実行することも可能です。

留意点

前述のとおり、Site Factory は全く同じ機能を持ったウェブサイトまたはウェブアプリケーションを多数管理・運用する上で大変優れています。しかし、テーマを適用したり、コンテンツを作成・更新する以外に、サイトごとに機能的な差異を持たせることは、サイト間の設定の分岐を生んでしまいます。

Drupal のマルチサイト機能を活用した複数サイトの構築・運用は便利である反面、特有の注意点なども存在します。全てのサイトが一組のコードを共有しているため、開発や設定上の判断を誤った場合に開発・管理・運用上さまざまな問題を生じる可能性があるので注意が必要です。Site Factory を利用する際は、アクイアのテクニカル・アカウントマネージャー(TAM)が設計の段階からベストプラクティスなどのアドバイスを受けられるので安心です。

Site Studio と Site Factory を使ってサイトの作成をさらに効率化

前回の記事でご紹介した Site Studio と Site Factory を併用することで 1 年間で 1,500 ものウェブサイトを立ち上げた例がこちらのブログポスト(英語)で紹介されています。このケースではまず全てのサイトの基礎となるデザインシステムを用意し、それを元に構築したサイトにブランドを適用することでサイトごとのテーマ作成という柔軟性・汎用性に欠ける作業を省き、希少な開発リソースを重要な機能開発に集中させることが可能になりました。Site Factory の強みである複数サイトの迅速な構築および運用・管理と、Site Studio の強みであるローコードによるサイト作成を上手く組み合わせた、非常に興味深いケーススタディーです。

まとめ

多くの企業が大量のサイト構築やその運用・管理の必要性に迫られるなか、アクイアの Site Factory を活用することでこれらの作業の大幅な効率化が可能になります。これはコストの削減を可能にするだけではなく、開発リソースの有効活用やブランドの一貫性の保持など様々な利益をもたらします。

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参考文献

Site Factory プロダクトページ: https://www.acquia.com/products/drupal-cloud/site-factory

Site Factory データシート:https://www.acquia.com/resources/datasheet/acquia-cloud-site-factory-data-sheet

Site Factory ドキュメンテーション:https://docs.acquia.com/site-factory/

Site Factory ケーススタディー:

ワーナー・ミュージックでの Site Factory の利用:https://www.acquia.com/blog/beautiful-not-boring-standardizing-your-sites-right-way

Site Studio と Site Factory によるマルチサイトデザインシステム:https://www.acquia.com/blog/using-acquia-site-studio-and-site-factory-multisite-design-systems

 

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この記事を書いた人 : ANNAI株式会社

ANNAIは、2009年からDrupal専門のWebシステム開発会社として、世界規模で展開するグローバル企業や大学・自治体を中心に数多くのWebソリューションを提供。
CoreやModuleのコントリビューターなど、Drupalエキスパートが多数在籍。国内ユーザーコミュニティへも積極的にコミットし、定期的なセミナーの等の開催を通じて、オープンソース技術の普及や海外コミュニティとの緊密な連携を図っている。
Webシステムの企画・開発〜デザイン、クラウド運用までをワンストップで提供する他、Drupalのコーディングを評価する"Audit業務"や最適なモジュールの調査・選定等、幅広いコンサルティングを行っている。Drupalアソシエーション公式パートナー。

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